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盗難車両の実態とは・・
★ほんのわずかな時間(コンビニで買い物)鍵をかけずにいたら盗まれた。
★鍵はしっかりと掛けていたにもかかわらず、自宅の駐車場から盗まれた。
次から次へと新しい盗難手口や荒っぽい手口が用いられているのが現状です。
大型連休などで、ついつい気が緩んでいる時などは要注意です。
空き巣や泥棒と一緒で必ず下見をしています。
この車は「盗みにくい」「時間がかかりそう」と思わせ、ターゲットにならないための工夫が大事です。
自動車盗難はピーク時(2003年64,223件)から大幅に減少しています。2023年は5,762件と減少していますが、特定の地域(千葉・愛知・埼玉・茨城・神奈川)では依然として多発しています。
普通乗用自動車や軽四乗用自動車の他、小型トラック、中型トラック、大型トラックを狙った犯行も発生しています。
広島県の令和5年中の車上ねらいは413件と、前年より88件増加しています。被害の約8割は施錠されていない状態でした。
【自動車盗難による被害】
◎ローンが残ってしまう。(※場合によっては、残ったローンを支払いながら手元にない車の税金を支払い続けなければならない可能性がある)
◎車両に置いていたクレジットカード、運転免許証、携帯電話を使用されたり、他の犯罪に利用される可能性がある。
◎車が発見されても、損傷が激しく、今までのように使用できない。
【盗難の手口】
● 工具等を使ってドアを解錠し、ステアリングロックを破壊しエンジンを始動させて盗む。
● 家に侵入し、車のキーを盗む。
● レッカー、けん引車で車を盗む。
● リレーアタックやCANインベーダーと言われる、特殊な機器を使用する。
● コードグラバーでスマートキーのIDコードを読み取り、盗む。
(コードグラバーとはスマートキーのスペアを作る機器のこと)
【盗難防止対策】
★ 確実な施錠・・短時間でも車から離れる時は、完全に窓を閉め、キーを抜いてハンドルロックとドアロックをする。
複製できないディンプルキー付きの物が効果的
★ ガラスの破壊やこじ開けの衝撃を感知し警報音を発する警報装置
★ GPS機能付位置探査装置
車両が盗まれた場合でもGPS機能で位置の探査が可能な装置
★ イモビライザーキー
小型のICチップが内蔵されているイモビライザーキーは、書き込まれているIDコードと車本体に登録されているIDコードを照合し一致した場合のみエンジンがかかる。複製することは極めて難しい。
★ リレーアタックへの対策
(※リレーアタックとは、自動車のスマートキーから常に出ている微弱電波を特殊な機器で受信・増幅させ、リレーのように繋いで自動車の鍵を開ける盗難手口)
・ スマートキーの電波を遮断する市販の防犯ケースを利用する。
・ スマートキーを金属缶の中に入れたり、アルミホイルで包んで密閉し、電波を遮断する。
・ スマートキーの「節電モード」がある場合は設定し、電波の受信待機を停止する。
自宅以外での駐車場(月極駐車場など)では、必ずエンジンキーを抜き、「ハンドルロック」「タイヤロック」「防犯アラーム」等の複数の防犯対策を講じるようにしましょう。
「管理人がいる」「明るく周囲の見通しがいい」「防犯カメラやセンサーライト等の防犯機器が整備されている」等管理の行き届いた駐車場を選びましょう。
犯人にとって「盗みにくい」環境にするためにも、複数の防犯対策を組み合わせて防犯性能を高めることが大事です。